号外発行の裏話

築地工場で印刷された号外写真
築地工場で印刷した朝日新聞号外       (8月2日付・9日付・10日付・12日付)      <朝日新聞社に無断での転載を禁じます>

 私たち技術センターの部屋は、朝日新聞東京本社の地下3階にある築地工場に隣接しています。築地工場では、朝日新聞を始めとして様々な媒体の印刷を行っていますが、その中でも最も急を要するのが、号外です。

 日本選手団の活躍で、日本中を熱狂の渦に巻きこんだロンドンオリンピックですが、築地工場では合計4回の号外を印刷しました。(写真を参照してください)皆さんご存知の通り、各種目の決勝は日本時間の未明に行われました。このため、日本全国に睡眠不足の方が溢れたのではないでしょうか。(私もその一人です)

 築地工場では、通常の朝刊印刷を終えた後、オリンピック期間中、毎日号外対応の体制を取って、各決勝種目の結果を待っていました。金メダルの獲得が決まると、そこから記者が記事を書き、紙面のデータを印刷工程へと送ります(降版といいます)。降版されてから、印刷開始までは約10分です。号外は、配布の時間も勘案して朝6時~7時に印刷され、中心の駅前などを中心に配布されました。通常の朝刊印刷後の話ですので、築地工場の担当者は、毎日睡眠不足に見舞われていました。

 今回はオリンピックを例に挙げましたが、号外の印刷では、事件・事故の一報が入ってから配布までの時間を如何に短くするかが勝負となります。新聞印刷の宿命ではありますが、最も緊張感が高まる時かもしれません。

 私も輪転機のオペレーター時代に号外の印刷に携わったことがあります。この時は、緊張感も高いのですが、情報の最前線にいる気分となり、一種の高揚感もあります。オリンピックでは、2006年トリノ五輪の荒川静香さんの金メダル獲得時に発行した号外に携わりました。TVを見ていたのですが、「頑張れ!!金メダルを!!」という気分になるものです。

 4年後のオリンピックは、日本の裏側・ブラジルのリオデジャネイロで開催されます。時差は12時間です。ロンドンにあてはめると決勝種目は、未明~朝方に行われます。新聞印刷に携わる担当者の緊張と睡眠不足・高揚感は、4年後にも続きそうです。

 

 

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