癒しの水槽と照明効果

 

技C水槽

技術センターには「癒しの水槽」があり、私はその水槽の管理担当です。まあ、大義名分のもと、趣味を職場に持ち込んでいるといった方がいいかもしれませんね(笑)
30センチ四方の小さな水槽ですが、忙しい業務の最中であっても、フワフワと漂うような魚と水草がふと目に入ると、なんだかホンワリ癒されるんですよね~。
さて、私たち技術センターは日々色に深く携わる仕事をしていますが、今日は折角ですので、「照明の色」と「水槽の魅せ方」の関係について書いてみたいと思います。
私たちに見えている色は、全て光に影響を受けているため、リビングを暖色系の照明にしてやすらぎを…とか、知的作業などには青白い光が効率を上げるなど、照明の色を利用した効果は色々と言われています。
では水槽を綺麗に魅せるには、どんな光が向いていると思いますか?

みなさんは水族館に行かれたことがあると思いますが、設置されている水槽の色を思い出してみてください。水族館の水槽は、海をはじめ、日本の川や世界ジャングルの河など、それぞれ異なるイメージでライトアップされており、主に青・白・赤(紫)といった種類の照明が使われています。
海のイメージといえば、「青」ですよね。海水系の生体を飼育している水槽は、大海原をイメージした青い光が多く使用されています。これは水の色を演出しているほかにも色々な効果を狙っていて、その代表的な一つが「蛍光色」を強調することです。青い光そのものが蛍光色を強調すると同時に、「青」という光を受けた魚やサンゴが自ら反応して綺麗な色を発光したりします。もし海水魚の水槽の照明を、よく家庭で使われる白~黄色系で照らしたとしたら、綺麗に光って見えていた水槽の中が、褐色で地味に見えてしまったりするのです。同じように赤(紫)系の光も、その光に反応する生体を綺麗に見せるためだったり、光の届かない深海の暗さを表現したりすることに利用されています。
逆に、白~黄色の照明が活躍するのは、川や湖をイメージした淡水系の生体を飼育している水槽です。これらの水槽には大抵緑豊かな水草や茶色の木々がレイアウトされており、前述した青や赤系の光では、照明色の影響を受け過ぎ、本来の葉や幹の色が伝わりません。こういった場合は太陽に近い白~黄色の照明を当てることで、私たちがいつも目にしている違和感のない光景が再現されるわけです。また、白系は最も明るく、レイアウトされた植物の成長を活発にする効果もあります。
そんなわけで、淡水系の熱帯魚を飼育している技術センターの「癒しの水槽」では、白系の照明を使用していますが、実はちょっとしたテクニックで、青系の照明も合わせて当てています。生き物を飼育している水は、どうしても段々と黄色っぽくなっていってしまい、見栄えが悪くなりがちなのですが、青系の光を混ぜることで、こういった黄ばみを見る人に気付かせない効果があります。まあ、あまり几帳面でない水槽管理者の性格を隠すちょっとした裏技なんです(笑)

このように、照明の色をちょっと操作することで、見る人に狙った印象を与える事が出来たりします。
みなさんもぜひ照明の色に注目してみてください。世の中、色々なシーンで、狙いを絞った色がたくさん使われていますよ。

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