新聞印刷工場見学

新聞印刷工場見学

各新聞印刷工場のみどころ

インキの匂いは忘れない ~ありがとう中之島の輪転機

中之島の地で130年近く、新聞を作り続けてきた朝日新聞。数えきれない紙面を印刷してきた中之島の輪転機が、この秋で有終の美を飾ります。 朝日新聞ビルの地下にある中之島工場をのぞかせてもらいました。

ゴーッという鈍い響きとインキの匂いが、五感に感じられる工場内。巨大なトイレットペーパーのようなロール状の新聞巻取紙がセットされた給紙機から印刷機へ、 用紙が目にもとまらぬスピードで吸い込まれ、印刷されていく様には、思わずまばたきを忘れるくらい、視線も吸い込まれていきます。

現在は「高速オフセット輪転機」が2セット、稼働中。くっきりキレイに、かつ処理能力の高い高性能機で、朝刊なら1セット当たり1時間に6万部を印刷可能。 今でこそ堺工場や阪神工場などに分散していますが、それでも平日は朝刊約29万部・夕刊約18万部を送り出しています。

中之島工場の輪転機

そもそも朝日新聞が中之島で発行をスタートしたのは、1885(明治18)年。以来、現在に至るまでの歩みは、新聞印刷技術の発展史とも重なります。 「特ダネ」は新聞記事の華ですが、印刷においても、たとえばまだ国産の輪転機がなかった明治期、海外の最新の輪転機を導入するために隠密作戦を敢行、 まんまと他紙を出し抜いた逸話などが今に残っています。

さて思い切りよくはしょって現代、1980年代あたりから、新聞はオフセット印刷へ。それ以前、長らく続いた活版印刷の時代には、 鉛版を鉛で作っていて(大きなハンコと思ってください)、鉛を溶かす巨大な炉があり、週末には鉛カスを集めてリサイクルしていたとか。 これなども、長い歴史を刻んだ中之島ならではのエピソードでしょう。

今でこそ、ずい分とオート化は進みましたが、今でもやはり、〝職人の仕事場〟にある凛とした、どこか懐かしさが漂う中之島工場。見学に訪れれば歴史ある建物、インキの匂いetc、忘れられなくなるはず・・。

直径約1m、重さ約900kgの巻取り 相当歴史を感じさせる機器も

取材及び掲載協力:朝日ファミリーニュース社様

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